化学療法の副作用や種類と期間!絶対おさえておきたいポイント

「山村さんの病気を治すには、抗がん剤の治療が必要なんだけど、ぼくたち医者が、やりなさいと強制できる治療ではないんだ。」

「とても辛い治療になると思う。」

「やるか、やらないか、自分で考えて決めなさい。」

 

悪性腫瘍の治療の際に私が、先生から言われたことばです。

 

化学療法というと、大変・辛い・怖い・坊主

そんなイメージ、強くないですか?

私は、抗がん剤に対してそんなイメージしかなかったんですよね・・・

 

 

今回は、どうして化学療法が必要なのか

  • 副作用
  • 治療期間
  • 治療の種類

など、実際に化学療法を乗り越えた私の経験とともに、わかりやすく解説していきます。

 

これだけは、絶対に知っておいてほしい、本当に大切なお話です。

 

 

化学療法の副作用

 

化学療法に副作用はつきものです。

抗がん剤はたしかにがん細胞をやっつけるんです。

やっつけはするんですけど、正常な細胞も攻撃対象にしてしまうんです。

正常な細胞もやられちゃうから、いろんな副作用が出るんですね。

 

 

吐いて吐いて吐いて、吐くものがなくても吐く、血を吐いても止まらない吐き気。

常にバクバクと早い鼓動を打ちつづける心臓に、私、どうかなっちゃうんじゃないかって。

坊主にしても脱毛が止まらない。

飲み物すら飲めない。

お風呂も入れない。

歯も磨けない。

私、生きてる?

そんな不安と恐怖に押しつぶされそうな毎日でした。

 

 

そして、抗がん剤は身体にとって猛毒なんですよ・・・

つまり、身体に入れたら一刻も早く、体外に排出する必要があるってことです。

 

すぐに体外に排出するんだったら大丈夫なんじゃないの?

 

なんて思っちゃうんですけど、抗がん剤が一度身体の中を流れただけで様々な副作用が出るんです。

副作用は使用する抗がん剤や、使用する抗がん剤の量、個人差があります。

さっき、私の経験で少し出てきましたが、一般的に下記のような副作用があらわれてきます。

 

  • 骨髄抑制
  • 吐き気・嘔吐
  • 脱毛
  • 睡眠障害
  • 倦怠感
  • 聴力障害
  • 味覚障害
  • 肝機能障害
  • 口内炎
  • 心筋障害
  • 手足のしびれ

 

でも、この副作用がすべてではなくて、他にもいろんな副作用があります。

そして、副作用は治療中に出るものや、治療後に後遺症として残るものあったり・・・本当に厄介です。

私は、化学療法の後遺症として、聴力障害が今でもあります。

日常生活にそこまで支障をきたすことはない程度ではあるけれど、やっぱり不便さを感じることもあったり・・・

 

でも、後遺症は戦った証です。

 

さて、化学療法の副作用がわかってきたところで、化学療法はどういった期間でやっていくのか説明していきますね。

 

 

化学療法の期間

 

化学療法のことはわかってきたけど、じゃあ実際にどういうペースで治療をしていくの?

どのくらいの期間がかかるの?

 

一般的に、骨肉腫の場合だと数ヶ月から1年くらいが治療期間の目安です。

骨肉腫以外のがんの場合、数ヶ月から長くて3年など、がんの種類や病状によって治療期間が変わります。

 

私の骨肉腫の治療を例にとって、説明していきますね。

 

 

2週間の入院+1週間の退院

私の場合は、これが基本でした。

そして、これを1クールと言います。

 

 

私は、7回の化学療法を行ったので、7クールやり遂げた、ということです。

ただし、使用する抗がん剤や病気、主治医の先生の治療計画によって、抗がん剤の投与期間や治療回数は変わりますよ。

先生たちそれぞれの中で、今までの経験上、何回くらいが基本っていうベースがあるんですね。

 

 

私の場合で説明すると、もちろん、きっちり1クールを7回、サクサクと治療を進めることができるのが理想です。

でも、白血球の値が低すぎて外に出せる状態じゃ無いと言われて入院期間が延びたり、一時退院中に体調を崩したり、入院中に体調を崩すことだってあります。

治療中は、抵抗力がかなり落ちているので、理想と現実は違ってくることが多いです。

 

私は、体調を崩して抗がん剤の治療開始がのびて、悔しくて泣いたこともありました。

キッチリ計画通りに進んでるって思うことが、心の支えだったんですね。

 

だから、カゼを引かないとか、そういった当たり前すぎるような自己管理が非常に大切になってきます。

カゼ、ひきたくてひく人なんてそうそういませんけどね。

術前化学療法を行う場合は、治療と治療の間に手術もするわけですから、術後の回復度合いによってもこのスケジュールが変わってきたりします。

 

 

私は、術前化学療法を行う前、生検検査から7クール目をやり遂げるまで、7ヶ月かかりました。

長かった。

悔しかった。

苦しかった。

あれは、絶対に忘れられない日々です。

 

 

ここまで説明してきた化学療法ですが、化学療法にはいろんな種類があります。

通院で可能な化学療法もあるんですよ。

 

 

治療の種類

 

化学療法と言われてイメージが強いのは点滴ですが、錠剤や注射の抗がん剤もあります。

 

私が骨肉腫の治療で行なった化学療法は、全て点滴で行っていて、先生から一時退院の許可が出るまで、ずっと入院していました。

点滴って、全て静脈に流すんじゃないんです。

腫瘍に一番近い動脈に、濃度の高い抗がん剤を流してピンポイントで効かせる、動注化学療法(どうちゅうかがくりょうほう)という治療方法もあります。

 

たとえば、抗がん剤を静脈に流すと、抗がん剤が全身にまわりますよね。

その一部が、がん細胞に届く。

これが、静脈に抗がん剤を流した時のイメージです。

 

腫瘍って、一番近い動脈から栄養をもらっているんですね。

じゃあ、その栄養を与えている動脈に、直に抗がん剤を流したらどうでしょう?

栄養きたー!って思ったらめちゃくちゃ濃度が高い抗がん剤だった。

効き目、高いですよね?

それが、動脈に抗がん剤を流す動注化学療法です。

抗がん剤を、直に腫瘍に流せるので、正常な細胞を傷つけることが少なくて済みます。

だから、副作用も軽減します。

 

でも、動脈にカテーテルを挿入する等の処置が必要になってくるので簡単に行えるわけではないんですね。

動脈に穴を開けるわけですから、そりゃ大変です。

患者さんのがんの種類や場所、病気の進行具合などで出来ない場合もあります。

 

私は、先生から動注化学療法やろうかって提案があったので、太ももの上の動脈から行いました。

土嚢みたいなのをドサドサ。

脚や腰をこれでもかと固定されて、絶対に動かないで!と言われながらの治療でした。

 

病気や先生の考えで治療方法は変わってきますが、抗がん剤の点滴や注射を通院で行なったり、錠剤の抗がん剤を処方してもらって自宅で飲むといった方法もあります。

 

ここまで化学療法、化学療法と当たり前のように言ってきましたよね。

基本の基本、化学療法っていうことばの意味、知ってますか?

 

化学療法とは

 

じゃあ、そもそも化学療法って何をさすの?

化学療法ということばについて説明しますね。

 

化学療法は、化学的に合成された薬で病気を治療すること。

 

なんです。

だから、必ずしも「化学療法=抗がん剤治療」というわけではないんですよ。

感染症の治療なども、化学療法のくくりに入ってくるんです。

 

でも、最近では化学療法というと、ほぼ、抗がん剤治療を指すんですね。

だから、化学療法といったら抗がん剤治療って考えて大丈夫です。

なのでここでも、化学療法=抗がん剤治療として扱っています。

 

 

化学療法は、英語でケモセラピー(chemotherapy)って言います。

だから、その頭文字をとって、「ケモ」って呼ぶこともありますよ。

 

ナースステーションの予定表のホワイトボードに、「2/17〜803山村ケモ」なんて書かれます。

 

たかが、ケモっていう、たった2文字じゃないですか。

でも、私は入院中に、ホワイトボードに書かれた他の患者さんのケモという予定を目にしただけで吐いちゃうっていう・・・

恐怖の2文字でしたね・・・涙

(もうすぐケモが始まる・・・逃げたい・・・)

なんてよく思っていました。

 

そんな感じで、先生たちや看護師さん、患者さんたちも化学療法のことはケモって言ってることが多かったですよ。

 

 

さて、私がこんなに怯える化学療法ですが、効果があるからやるんですね。

副作用はあるけど、得られる効果が大きいわけです。

しかし、抗がん剤の中には、副作用が半端なく強くて、得られる効果が少しだけというものもあったりします。

でも、「がん細胞を叩く効果があるのなら、その抗がん剤に賭けよう」と思う患者さんはたくさんいるんです。

 

今回は抗がん剤の効果について、どうして前回、そんなにしつこく抗がん剤治療が大切だといったのか。

今回も、懲りずにしつこく、かつ、わかりやすく(←ここ大事)解説していきますね。

 

治療の目的

 

化学療法は抗がん剤などの薬を使用して、がん細胞を死滅させるのが一番の目的です。

 

手術前にも治療は必要なんです。

え!?手術前にもやらなきゃダメなの!?

そう思いました??

私は、本気でそう思いました。

 

「まず、手術前に何回か抗がん剤治療やろうか。」

 

私は、先生からそう言われた時、心の底から愕然としました。

 

だって、自分の病気の治療に抗がん剤が必要なんだって、現実として受け入れられなくて。

 

(ただ、腰が痛いだけじゃん。)

(なんでこんなことになるんだよ・・・)

 

 

夢であってほしいとひたすら思ってばかり。

先生の説明なんて、次から次に耳から通り抜けていく感じ。

全く聞いてないっていう・・・汗

 

でも、今はわかります。

抗がん剤治療の大切さ。

どうして、いきなり手術ではダメなのか。

それでは、骨肉腫の治療方法の場合を例にとって、詳しく説明していきますね。

 

 

術前化学療法

 

手術の前に化学療法を行うことを、術前化学療法(じゅつぜんかがくりょうほう)と言います。

 

私は、この術前化学療法が骨肉腫などの悪性の腫瘍を治療する上で、異常レベルで大事だって思ってます。

私の主治医の先生も、術前化学療法は骨肉腫の治療の基本だと言ってるんですね。

この術前化学療法が治療のキモです。

 

術前化学療法のメリット

 

例えば、骨肉腫の場合、初診で病院に来た時点で転移が見つかる患者さんは、10〜20%程度だって言われているんです。

レントゲンなどを撮った時に、大元である腫瘍(原発巣)以外に、他に目に見える形で現れている場合、「転移している」ことになります。

 

悪性の腫瘍ができている時点で、既に全身に種はまかれている。

 

 

そう考えるんです。

 

 

心臓がドクンと動くと、全身に血がめぐりますよね。

 

 

イメージできますか?

 

 

その血液は、悪性の腫瘍のところも通過してめぐりますよね。

 

 

わかりますか?

 

 

そして、その腫瘍を通過した血液は、全身にめぐってますよね。

 

 

種がまかれるって、そういうことです。

 

 

実際に、初診でレントゲンなどの検査では認められない、目に見えないレベルで種が蒔かれた状態の患者さんは、なんと約80%だと言われているんです。

これって、「多すぎっ!」って思いませんか?

もちろん、初診の時に転移していない患者さんが、一番治りやすい。

転移というのは本当に厄介で、一度転移してしまうと、転移していなかった場合と比べて生存率は低くなってしまいます。

 

「抗がん剤は、目に見えるものを目標としていない、目に見えないものを消すために行う。」

「抗がん剤は腫瘍を消し去ることはできない。」

「目に見えていないものが見えるようになったら、もう消せない。」

「だから、術前化学療法がとても大事になってくるんだ。」

 

先生は、私にこう言いました。

 

 

既に種が蒔かれている。

 

これがどういうことかわかりますか?

 

いつ芽が出てもおかしくない。

 

ってことなんです。

 

蒔かれた種が芽を出す前に、一刻も早く、消し去ることが肝心。

 

ってことです。

 

じゃあ、先に手術をしたらどうなの?

 

手術っていうのは、受けたら「はい終わりー!」じゃないんです。

術後に感染症にかからないよう様子をみたり、身体の回復を待ったりしなければならないんですね。

だから、もし先に手術をしたら、一発目の化学療法の開始がどんどんのびていきます。

 

 

一刻も早く蒔かれた種を一掃しなければならないのに、ですよ。

 

 

そして、術前化学療法のメリットは他にもあります。

 

さっきお話したように、抗がん剤は、腫瘍を消し去ることはできないです。

でも、腫瘍に効果がないわけではありません。

 

腫瘍を小さくしたり、腫瘍にどのくらい効いているのか、抗がん剤の効果を見ることができます。

 

これは、とっても大きいメリットです!

 

もし、先に手術をしてしまったら、腫瘍を小さくすることはできないですよね?

腫瘍を小さくすることができたら、手術で大きく切除しなくていいわけです。

そうすると、身体の負担も、心の負担も減りますよね?

先に手術してしまったら、腫瘍に抗がん剤が効くのか効かないのかすらもわからないですよね?

 

 

実際に、私は術前化学療法を2回やってから手術しました。

 

1回目 シスプラチン+アドリアシン

2回目 メソトレキセート

 

聞きなれないカタカナは、使った抗がん剤の名前です。

そして、手術で摘出した腫瘍を検査に出した結果

 

「腫瘍の周りは生きているけど、中が死に絶えている。」

「治療が、ものすごく効いている。」

 

って先生に言われました。

 

本当に、本当に治療が辛かったから、効果があったって言われてうれしかったです。

 

私は、手術室から戻ってきたとき、麻酔から完全にさめていなくて、まだ意識がもうろうとしてました。

すると、先生が前からお願いしてた約束を果たしに病室に来てくれたんです。

「手術室から戻ったら取った腫瘍とか全部見せて!!!」

っていう私のお願い。

(これか・・・これだったんだ・・・)

あのとき、そう思った腫瘍を、抗がん剤でやっつけてやったんだって思うと万歳!って思いました。

 

もし、先に手術していたら、腫瘍が小さくなったとか、抗がん剤が効いて壊死してたとか、こういうことは一切わからなかったわけですよね。

 

これが、私がしつこく術前化学療法が大切だと言っていた理由です。

 

術前化学療法は

  • 腫瘍に対しての抗がん剤の効き目を知ることができる
  • 腫瘍を小さくできる可能性がある
  • 全身に蒔かれた種を一掃できる

とても意味がある治療です。

 

ちなみに、骨肉腫の治療では術前化学療法は基本中の基本。

だから、もし、骨肉腫の治療でいきなり手術と言われたら、「それは待った!」なんです。

私の主治医の先生は、骨肉腫の治療で術前化学療法をやらないって選択は、まずありえないと言っていました。

 

豆知識ですが、私の主治医の先生は、当時、日本の5本の指に入ると言われていた腫瘍専門の先生だったんですね。

今はもう少し偉くなているんじゃないかなーって期待しています。

すっごく真面目でやさしい先生。

だから、先生のことば、信じてます。

 

私のように信頼のできる先生にめぐり会えた患者さんは運がいいと思います。

なぜなら、腕の悪い先生がいるから。

もちろん、先生たちは一生懸命治療してくれるとは思うんです。

でも、なんにでも腕の良し悪しはあるんだって今ならわかります。

 

骨肉腫になって、私とは別の病院でいきなり手術をして亡くなった子を、知っています。

私が治療で入院中に、他の病院でいきなり手術をしてしまって大変なことになって転院してきた患者さんを、知っています。

その患者さんは、私とはちがう病気だったけど、他の悪性腫瘍の治療でも術前化学療法は多く行われています。

 

もし、術前化学療法をしていたら結果が変わっていたかもしれない。

そりゃ、タチの悪い病気だったのかもしれないし、病状が進んでたのかもしれない。

でも、どうしても、術前化学療法をやってたら違ったんじゃないか・・・そう思ってしまいますね。

本当に悔しいです。

 

 

ここまで説明してきた術前化学療法は、手術後の抗がん剤治療を勧められた人のあくまでも補助的な治療です。

なので、私の骨肉腫の場合は、どんなに術前化学療法が大切かって先生から説明されましたが、他の病気の治療では必要ないという場合もあるかもしれない。

 

でも、骨肉腫の場合は、「必須の基本治療」です。

 

 

さて、術前化学療法は補助的な治療法だから、治療のメインは術後なんです。

相当、辛いですが、術後の化学療法を何度も行うのが一般的です。

涙が枯れても果てしなくつづく治療に、生きるってなんなんだろうって思っていました。

 

次は、術後の化学療法についてお話ししていきますね。

 

術後化学療法

 

まず、化学療法を行ったほうがいいと診断された場合、手術後の化学療法は必須です。

手術の後に化学療法を行うことを、術後化学療法(じゅつごかがくりょうほう)って言います。

 

全身に蒔かれた目に見えない種を手術で取り除くことはできると思いますか?

 

 

絶対に、不可能だと思います。

だから、化学療法が必要なんです。

手術前に化学療法を受けている方は、心が折れかけているか、すでに折れているかのどちらかじゃないかなあって思います。

でも、ここからが長い道のりなのです。

 

手術の病理検査の結果をもとに、どの抗がん剤で何回化学療法を行うかが決まっていきます。

 

でもなぜか、私は術前化学療法と手術を受けて、すっかりこれで終わりだと思っていたんですね。

さっきお話ししたとおり、私、先生の話をよく聞いてなかったじゃないですか。

で、先生の、「とりあえずやろうか」

のところだけ、聞いてたんですね。

お試しでやるだけだから〜

みたいに、受け取って、勘違いしてたんです。

 

だから、術後の化学療法のことが一切頭になくて、先生からあと5回と言われたとき

(なんでなんだよ!!!!たった1回でも無理だって思ったのに・・・)

(あと5回なんて絶対無理に決まってんじゃん!!!)

って思いました。

先生は悪くないのに、怒りすらわいてきました。

やり遂げられる自信が、まったく無かったから、その気持ちをどこにぶつけたらいいのかわからなかったんですね。

 

でもいいですか

 

 

でも考えてみてください、手術で取れるのは目に見えるものだけなんです。

たしかに、手術で諸悪の根源の腫瘍を取り去りはしたけど、再発は絶対に避けたいわけです。

目に見えない置き土産が、完全に無いって言い切れると思いますか?

 

それらが芽を出さないうちに、叩いて、叩いて、叩きのめす。

 

治療は、短期間でたくさんやった方が効果が高い

 

主治医の先生から、言われました。

 

 

私の骨肉腫の治療では、術後に

 

3回目 シスプラチン+アドリアシン

4回目 メソトレキセート

5回目 メソトレキセート

6回目 シスプラチン+アドリアシン

7回目 メソトレキセート

 

このメニューで行いました。

おなじ骨肉腫でも、進行具合によって回数やメニューは変わってくる場合があると思います。

確かに、1回1回乗り越えるのは本当に大変ですよね。

でも、叩いて叩いて叩きのめしましょう。

 

化学療法について解説して来ましたが、ようやくゴールです。

化学療法についてまとめていきますね。

 

まとめ

 

化学療法について、長くしつこく説明してきたので、ここでおさらいしていきましょう。

 

  • 化学療法とは一般的に抗がん剤治療のこと指し、ケモセラピーを略してケモとも呼ばれる。
  • 化学療法の目的はがん細胞を死滅させること。
  • 術前化学療法は、すでに蒔かれた目に見えない種を一掃したり、手術で摘出する腫瘍に効果があったか確認できる大事な治療。
  • 再発を防ぐために術後化学療法は必要不可欠。短期間で回数を重ねることで効果が高くなる。
  • 骨髄抑制・脱毛・吐き気など、化学療法では様々な副作用が出るが、使用する抗がん剤の種類や量で個人差がある。
  • 治療開始から退院、次の治療開始までを1クールとし、その治療回数は病気や症状で個人差があるが、数クール行うのが一般的。
  • 静脈や動脈に流す点滴や、注射、飲み薬など種類は色々で、病気や症状によって使用する抗がん剤の種類が変わってくる。

 

 

「術後の5回をさぁ、3回、いや4回でもいいから。マケてくれない?」

 

なんて、必死に先生に頼み込んだことがあります。

先生の答えは、決まっていつも「ダメ。」でした。

 

でも、今は、あの時マケてくれなくて良かったって思ってます。

 

「先生って、超ケチ!!!!!」

 

なんて言ってごめんね。先生。

 

やるか、やらないか、勿論自分で選択できます。

でも、この選択で、結果は大きく変わってくるって思うんです。

 

「化学療法をやらずに転移・再発したら後悔すると思う。」

 

当時、カウンセリングルームで先生から言われたことばです。

私が、化学療法をやろうって決意できたことばです。

今でも重い言葉だなぁって思います。

 

次の記事では、今回はあまりに多くて詳しく書けなかった「化学療法の副作用」について、私の実体験で説明していきます。

辛いけど、絶対に逃げない。

絶対に乗り越えてみせる。

 

 

 

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